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10月を迎えて:小さな発見、大きな喜び

更新日:7 日前

北海道は秋を迎えています。


9月が終わり、10月を迎えると、私の所属する部局では本格的に後期日程が始まり、教育業務が途端に増加します。ゆっくり研究できる時間はなく、ひたすら学生、とくに学部生の相手に追われることとなります。

とはいえ、私自身は研究者でありたいと思っており、やはり自分たちの研究グループから如何に「新しいことを見つけるか」にいつも心を砕いています。


今年は2月にプレスリリースした研究成果もあり、自分たちなりに「新しい面白いこと」を発見する喜びを味わる機会がありました。

最近、その研究の発展の一環として、さらに新しく面白いことを見出すことができました。現在、国際誌へ論文投稿中です。これが年内二度目のプレスリリースになるかどうか、ドキドキしながら編集部の返答を待っています。


放射線研究の世界において、私たちが見つけたことは、ただの小さな発見かもしれません。しかし、私は大きな喜びを感じています。新しい現象、新しいメカニズムを知ることは私にとって、いつも楽しく、面白いことだからです。そして、それがいつか人々の健康維持や診断・治療につながる可能性を秘めているのであれば、なおさらといえます。


残念ながら、人がいない、機器もない、お金がないという、いわゆる「ヒト・モノ・カネ」がない研究環境にあるため、現在の私たちにできることはとても限られています。したがって、もし興味がある分野があったとしても、探索できる範囲はとても狭い。今、私はそのことを猛烈にもどかしく感じています。

もっと研究仲間がいれば。

もっと解析機器があれば。

もっと研究費があれば。

きっと、もっとたくさんの「新しい何か」を見つけることが出来ると思うのですが…。


秋晴れの空を見ながら、ふとした瞬間に、ないものねだりをしてしまいます。


(文責:福永)


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