日本保健物理学会第58回研究発表会(@水戸)
- hisanorifukunaga
- 2025年12月19日
- 読了時間: 2分
更新日:2025年12月20日
12月18日~20日に水戸市民会館で開催の日本保健物理学会第58回研究発表会に参加しました。19日の実験や会議のために札幌へ戻らなくてはならなかったため、現地にいることができたのは大会前日17日と初日18日のみでしたが、それでも久しぶりにお目にかかる先生方にも会えましたし、有名店「黄門そば」のけんちんそばを食べられましたので、個人的には満足でした。
一般の方々にとっては、もしかすると保健物理学(health physics)という領域は耳慣れないかもしれませんが、これは放射線被ばくによる健康リスクを科学的に評価し、より良い防護(リスク管理)を確立するという学術分野になります。放射線防護学(radiation protection)と同義で扱われます。かなり実践的な観点が求められることから、応用科学の一つといえるでしょう。
日本は、広島、長崎、そして福島の放射線禍を経験したこともあり、この分野ではこれまで国際的に高いプレゼンスを認められてきました。今後もそのような立場でいられるかどうかは、直接的には私たち日本人研究者の成果にかかっていますし、もっと言えば国全体として、この分野にどれだけ投資を集中させ、競争力を維持できるのかにかかっているといえるでしょう。
本日2025年12月19日付で、東北大学に続き、東京科学大学が国際卓越研究大学に、さらに京都大学もその認定候補とする審査結果が文部科学省より公表されました。
審査に応募すらしなかった北海道大学に所属している身からすると、東京科学大学、京都大学の研究者たちがとても羨ましいです。もちろん、国際卓越研究大学として、海外の有名大学・研究機関になんとか食らいついていかなければならないという重圧もあるでしょうが、やはり研究環境が整備されることで今後の研究がやりやすくなるのは間違いないでしょうから。
先人たちが守り繋いできた放射線研究の灯を次世代に伝えるために、私も個人的にはもうすこし頑張ろうとは思っていますが、やはり世界との競争を勝ち抜くためには、もっと研究費が欲しいですし、もっと研究に時間を割きたいと思います。これは個人レベルでの頑張りではどうにもならないことが多く、大学レベル、国レベルでの構造的な改革による支援が欲しいというのが率直な気持ちです。国際卓越研究大学のような制度改革は歓迎すべきだろうと思います。あるいは日本保健物理学会などの学術団体にも、そのような研究環境の充実に向けて、何か具体策に取り組んで頂けないだろうかとふと思ったりもしました。
(文責:福永)

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