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Fukunaga Lab
Department of Biomedical Science & Engineering
Faculty of Health Sciences
Hokkaido University
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2026年を迎えて
新年を迎えました。午年らしく、前に向かって走り出したいと願います。 いつものことながら年始は慌ただしく、特に今年は私たちが樹立し、解析した、新たな遺伝子改変マウスに関する論文成果を、北海道大学と科学技術振興機構からプレスリリースして頂いたこともあり、あっという間に時間が過ぎていったように感じます。 男性生殖機能に対する医薬品・環境化学物質・放射線などの影響を調べる生殖毒性試験は、新薬開発や環境リスク評価に不可欠です。しかし従来は、マウスを交配させて受胎を確認したり、解剖して精巣組織を解析したりするなど、時間・労力・個体数のコストが大きい方法が主流でした。 私たちが開発した新しいマウスは、生殖細胞がルシフェリン反応により発光するため、特殊なカメラで精子形成の過程を体外から非侵襲的に連続測定できます。したがって、生殖毒性試験の効率化だけでなく、創薬研究、環境曝露評価、がん治療後の男性不妊リスク検討に関する研究など多様な応用が期待できます。また、必要な動物数を削減できることから、国際的に推進される「動物実験の原則3Rs」の実現に寄与する技術基盤としても
2 日前


日本保健物理学会第58回研究発表会(@水戸)
12月18日~20日に水戸市民会館で開催の日本保健物理学会第58回研究発表会に参加しました。19日の実験や会議のために札幌へ戻らなくてはならなかったため、現地にいることができたのは大会前日17日と初日18日のみでしたが、それでも久しぶりにお目にかかる先生方にも会えましたし、有名店「黄門そば」のけんちんそばを食べられましたので、個人的には満足でした。 一般の方々にとっては、もしかすると保健物理学(health physics)という領域は耳慣れないかもしれませんが、これは放射線被ばくによる健康リスクを科学的に評価し、より良い防護(リスク管理)を確立するという学術分野になります。放射線防護学(radiation protection)と同義で扱われます。かなり実践的な観点が求められることから、応用科学の一つといえるでしょう。 日本は、広島、長崎、そして福島の放射線禍を経験したこともあり、この分野ではこれまで国際的に高いプレゼンスを認められてきました。今後もそのような立場でいられるかどうかは、直接的には私たち日本人研究者の成果にかかっていますし、もっと
2025年12月19日


2025年忘年会
11日に当研究室の忘年会を行いました。学生さんやOBも交えて、サッポロビール園で楽しい時間を過ごすことができました。美味しいジンギスカンでしたね。 今年も振り返るとあっという間ではありましたが、ラボ立ち上げから3年を経て、ある程度は安定的に論文を発表できるようになってきました。プレスリリースも2月に1件、近日中に1件の予定があり、世間に広く発表できるような成果も出せるようになってきました。また、学生やOBが受賞・表彰を受けることもあり、ラボメンバーの活躍が徐々に認められるようになってきたのも嬉しいことです。 もちろん、良いことだけでなく、悪いことや苦しいこともありました。しかし、皆でなんとか頑張って、この2025年を走り抜けようとしています。国際情勢の見通しも明るいとは決して言えませんし、もしかすると一寸先は闇かもしれません。それでも、希望を心に抱きながら、前へ向かって進んでいきたいものです。 来年もどうか良い年になってほしいと願っています。 (文責:福永)
2025年12月12日


12月を迎えて:ラストスパート
2025年も11月が過ぎ去り、12月を迎えることになりました。 実は、先日、お世話になった恩人が亡くなられていたことを知りました。とても残念であり、なかなか気分は晴れませんでしたが、止まない雨はありませんし、明けない夜もありません。時間が解決してくれたというべきか、最近、すこし気分が上向きになってきました。 11月は正直者のジムことジェームズ・ワトソン博士も亡くなりました。 彼がフランシス・クリック博士と1953年4月『Nature』誌上に発表した「DNA二重らせん構造の発見」に関する短い論文は、アインシュタインによる一連の論文と並んで、おそらく20世紀中で人類全体に最も多大な影響を与えたのではないかと思われます。 あまり知られていないかもしれませんが、ワトソン博士が生物学の博士号を取得したインディアナ大学には、当時、放射線の遺伝性影響に関する研究でノーベル生理学・医学賞を受賞したばかりのハーマン・マラー教授が在籍していました。遺伝は放射線被ばくによる影響を受ける、すなわち「放射線によって影響を受ける何らかの物質が遺伝情報を担っている」というマラ
2025年11月30日


11月を迎えて:満身創痍
11月になりました。ちょうど北海道では紅葉が見どころであり、連日、とても多くの観光客が大学内を観光しています。今年もあっという間に終わりが見えてきましたが、この秋は学会出張などもあり、私も体力的にきつい状況です。もはや満身創痍という感じでしょうか。 そんな厳しい状況ではありますが、こと研究成果については、ラボの規模・環境からすると、今年はよく頑張っている方なのではないかとすこし嬉しく思っています。最近、ミトコンドリアゲノムに対する放射線影響について、我々は興味深い現象を相次いで見つけているからです。 日本アイソトープ協会の広報誌『Isotope News』から依頼されて執筆した原稿が来月に出版される予定であり、その中に詳しく書きましたが、私が北大に赴任してからこれまでやってきた研究はつまり「放射線は世代を超えて影響するのか?」という大きな疑問に迫るものでした。そして、その謎をとく鍵の一つはミトコンドリアではないかと思っていました。 今年は胸を張って「ある程度の進展がみられた」といえそうです。 親が放射線に被ばくした場合、子どもにもその影響が観察さ
2025年11月1日


The 68th Annual Meeting of the Japanese Radiation Research Society & The 6th Asian Congress of Radiation Research (JRRS/ACRR2025) (@Hiroshima)
今年は人類による世界で初めての核兵器使用、すなわち広島への原爆投下、から80年の節目になります。平和への希求という願いも込めて、10月23日から26日にかけて広島国際会議場で開催された国際学会JRRS/ACRR2025に、我々も参加しました。 アジア放射線研究連合(AARR)と日本放射線影響学会との合同開催となったため、日本の研究者だけでなく、インド、タイ、中国、韓国などのアジア各国の研究者も参加しました。さらに、招待演者として、私が英国から招待した先生や、ドイツ、カナダ、オーストラリア、米国などから集まった方々もいて、国際色豊かな学会だったといえます。 私は、前回インド・ムンバイで開催されたThe 5th Asian Congress of Radiation ResearchでYoung Investigator Awardを受賞したこともあり、今回の学会ではぜひ恩返しも含めて何か貢献できればと思っていました。その思いを汲んで下さったのか、シンポジウムを企画する機会を与えて頂き、恩師であるPrise先生はじめ国内外の素晴らしい先生方に登壇頂く
2025年10月27日


2025年ノーベル賞
2025年のノーベル賞の自然科学部門では、生理学・医学賞を坂口志文教授、化学賞を北川進教授が受賞することになり、日本人研究者の活躍に注目が集まりました。ちなみにお二人とも京都大学出身ということで、京大の底力を見せつけられたような気がしています。...
2025年10月9日


若手研究者交流会に参加して
10月1日にコラボほっかいどうにて、公益財団法人北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)の研究助成対象となった若手研究者の交流会が開催されました。いつの間にやら私はもう若手といえなくなってきたような気もしますが、一応、財団から「若手研究者」としてお声が掛かりました...
2025年10月1日


10月を迎えて:小さな発見、大きな喜び
北海道は秋を迎えています。 9月が終わり、10月を迎えると、私の所属する部局では本格的に後期日程が始まり、教育業務が途端に増加します。ゆっくり研究できる時間はなく、ひたすら学生、とくに学部生の相手に追われることとなります。...
2025年9月30日


9月を迎えて:科研費採択を祈るしかない
第二次世界大戦後80年ということで、8月には様々な節目がありました。 個人的には、広島、長崎の原爆投下の記憶と記録をどのように継承すればよいかを考えさせられました。「語り部」となっていた被ばく者の方々はこれから徐々に亡くられるだろうと思うと、時の流れの速さを改めて感じさせら...
2025年9月2日


8月を迎えて:握り飯より柿の種
北海道も記録的な暑さに苦しめられた7月が終わり、新たな月を迎えました。とはいえ、猛暑が和らぐというわけでなく、引き続き、熱中症の危険は続くと思われます。 朝夕になれば本州の気温に比べれば多少はマシとはいえ、北海道でも昼の太陽の熱さは厄介ですね。この気候変動の要因が、人類の活...
2025年8月1日


江戸時代から続く科学誌
先日、Journal of Cell Scienceという英国の科学誌に私たちの研究グループの論文が採択されました。このジャーナルは1853年から刊行されている細胞生物学分野の老舗科学誌です。1853年というと、日本ではペリー提督の黒船来航が起きた年ですね。つまり江戸時代で...
2025年7月19日


放射線の生体影響とトリチウム処理水の調査研究〜400匹の魚たちと原子力規制人材育成〜
2025年7月14日に茨城大学より小畑結衣博士を講師として迎えて、2025年度第6回保健科学セミナーを開催しました。 小畑博士は、2023年茨城大学大学院理工学研究科量子線科学専攻にて博士(理学)を取得され、東京大学で特任研究員を経て、2024年から現職にて茨城大学・原子力...
2025年7月15日


7月を迎えて:運命の扉をたたく音
7月になりました。北海道もすっかり夏を迎えています。ここ最近、本州に引けを取らないような暑さを感じさせる日が多くなりました。北海道とて猛暑の影響を免れることはできないようですね。下の写真のように、すこしでも涼しさを求めて、カフェで冷たいものを頼む時もあるくらいです。...
2025年7月1日


名古屋大学訪問
6月18日から20日にかけて名古屋大学東山キャンパスを訪問しました。JST創発的研究支援事業の進捗報告会に参加し、久しぶりに知り合いの先生方にもお会いしました。 この東山キャンパスには正門らしい正門がないそうなので、地下鉄を出たすぐの場所で写真を撮りました。大学の建物が密集...
2025年6月19日


6月を迎えて:後悔のない道を
ふと気が付けば、5月もあっという間に過ぎてしまいました。 最近、学会会場へ足を運んでも上手く質疑応答ができませんし、投稿した論文はリジェクトされてしまっています。仕事がなかなか順調に進まず、自身の思った通りにことが運ぶことは珍しく、気持ちの落ち込む日も少なくありません。...
2025年6月1日


5月を迎えて:楽しい研究を!
北海道では5月も桜の花を楽しむことができます。 このゴールデンウィークには郊外まで足を伸ばして、花見をすることができました。ソメイヨシノとは違うエゾヤマザクラの花の色を見て、改めて北海道の植生をおもしろく感じました。本州とはやはり違うのですね。...
2025年5月6日


4月を迎えて:2025年度のはじめに
暦も4月となり、新しい年度を迎えました。当研究室も4年目の春を迎えます。 札幌ではまだ雪も残っており、桜が咲くこともありませんが、すこしずつ春の訪れを感じさせられる季節となりました。窓の外は今はまだ寒そうですが、これから初夏にかけて一気に木花の彩りが華やかになっていくのを楽...
2025年4月4日


卒業のとき
3月25日に本学では卒業式が行われ、キャンパスの中で数多くの別れの光景を目にしました。 我々の研究室でも学部生3名が卒業を迎え、新たな道を歩むことになります。また、今年度研究生として頑張ってくれた阿部君も、次のステップへ向けて、研究室を去ることになりました。...
2025年3月26日


日本放射線技術学会北海道支部学術大会(@札幌医科大学)
11月23日、24日に札幌医科大学において日本放射線技術学会北海道支部学術大会が開催されました。札幌は23日の夜から札幌市街地でも雪が降り積もり、24日の朝は交通機関の乱れもありましたが、北海道外から研究成果を発表される方々も含め様々な参加者がいました。...
2024年11月24日
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