9月を迎えて:科研費採択を祈るしかない
- hisanorifukunaga
- 9月2日
- 読了時間: 3分
第二次世界大戦後80年ということで、8月には様々な節目がありました。
個人的には、広島、長崎の原爆投下の記憶と記録をどのように継承すればよいかを考えさせられました。「語り部」となっていた被ばく者の方々はこれから徐々に亡くられるだろうと思うと、時の流れの速さを改めて感じさせられます。記録は保管できるかもしれませんが、おそらく人々の間で記憶はすこしずつ風化していくことでしょう。これをどうしたら良いのか、たいへん難しい問題と感じます。
9月を迎えても、依然として、猛暑が続いています。
ただ、北海道はピークが過ぎて、すこしずつ秋の訪れを感じさせられるような日が出てきてはいます。とはいえ、体調には留意しているものの、日頃の不摂生も祟ってか、なかなか体力が続きませんね。夜遅くまで論文を書いたり読んだりするのが最近はできなくなってしまいました…。
私の現在のポストは教育がメインなので、どうしても学部生向けの講義や実習に振り回されるため、なかなか研究が進みません。
研究をうまく進めるには「研究活動を活発に行い、業績をあげて、研究資金を獲得し、研究体制を整備し、そして研究活動をさらに活発に行う」という好循環を回さなければならないのですが、いかんせん教育や委員会などに割かれる時間と労力が多く、このサイクルを断ち切られているような状況です。なんとかしたいとは思うのですが、もはや個人の努力では打破するのが難しいように感じます。すくなくとも、私のような非才では。
ということで、最終的には、「金」に頼るしかありません。とくに、この時期は科研費の申請に向けて、研究計画書の作成に忙しくなります。
私が使っているChatGPTによると、「科研費(科学研究費助成事業)は、日本の研究者が自らの独創的な研究計画を申請し、専門家による審査を経て採択される競争的研究資金です。基盤研究や若手研究、挑戦的研究などの種目があり、学術的意義や独創性、実現可能性が評価基準となります。採択されれば研究費の支援を受けられ、研究の発展やキャリア形成に直結する重要な制度です。」とのことです。まあ、だいたい合っています。
私も、今年は科研費の2種目に申請することにしました。やはりお金がなければ研究が進みませんから。かなしいかな、文才はありませんが、とにかく「この研究は行われる必要がある」と審査員に必死に訴えかける申請書を書いて、なんとか採択されることを心から祈っています。最後はやはり「お祈り」が大事ですよね。
9月も暑さに負けずに、あちこちに祈りつつ、自分なりに頑張って、すこしでも前へ前へと進みたいと思います。ただ、最近、どの方角が前なのか、ちょっと判らなくなってきていて、ふとした瞬間に「果たして、前へ進めているのだろうか…」と思ったりもします。
(文責:福永)

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