11月6日から9日にかけて東京・台場で開催された the 7th International Symposium of Radiological Protection に参加しました。
1928年に設立された国際放射線防護委員会(International Commission on Radiological Protection, ICRP)が主催する総会としての国際シンポジウムが日本で開催された例は初めてです。今後、私が生きている間にまた日本で開催されることがあるかどうかは現段階では判りません。
日本側の準備委員会を主宰された放射線医学研究所長の神田玲子先生から、世界各国から放射線防護学分野の研究者・専門家700名以上が参加したと伺って、改めてそのスケールに驚きました。また、広島、長崎、そして福島において、放射線・原子力禍を体験した、我が国からは200名以上が参加したとも伺いました。今回のシンポジウムを通じて、国際関係の中で日本の存在感(プレゼンス)をすこしでも示す機会になったのであれば、同分野に携わる者の一人として良かったように思います。
今回、幸いにも ICRP Cousins Award の最終候補者として登壇する機会を与えて頂き、自分の研究成果を発表することができました。残念ながら受賞には至りませんでしたが、海外から参加された研究者から自分の研究内容に対する率直なコメントや助言を伺うこともできました。良い勉強の機会になりました。
ICRP事務局に手配して頂いたホテルの一室からは、台場のレインボーブリッジが綺麗に見えました。たまにはこういう華麗な場所で学会が開催されるのも良いですね。
(文責:福永)
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