7月10日に恩師である佐々木康人先生(湘南鎌倉総合病院)に本学医学部保健学科3年生向けにご講演いただきました。初めて北海道にいらっしゃった時の思い出なども交えながら、国際放射線防護委員会(ICRP)の役割について90分間じっくりと話して頂きました。
佐々木先生は、群馬大学医学部教授、東京大学医学部教授、放射線医学総合研究所(現:量子科学技術研究開発機構)理事長などを歴任され、放射線医学・核医学の分野において長年にわたって活躍された医師ですが、保健物理学(放射線防護学)の分野において多大な功績を挙げられた放射線研究者でもあります。とくにICRPや原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)などで要職を務め、今日における放射線防護体系の国際基準の策定に貢献されたことで広く知られています。
この分野にはノーベル賞のような一般の方々にもよく知られる華々しい受賞・表彰制度はないのですが、もしもそのようなものが存在したならば、きっと先生は対象になっていたことでしょう。
今回、ご多忙のところ札幌までお越しいただき、学生に対してたいへん貴重な話を賜りましたことを心から感謝しております。
私自身、久しぶりに佐々木先生に直接お目にかかることができ、とても嬉しく思いました。また、今後の研究・教育に向けて温かい叱咤激励の言葉をかけていただき、たいへんありがたく感じました。
謹んで感謝申し上げます。
(文責:福永)
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